胆のうポリープとは?
胆のうポリープとは、
胆のう内にできる周囲粘膜と区別できる隆起した領域を指します。胆のうポリープとは形態を指しているのみで、ポリープ自体には大きく分けて腫瘍性と非腫瘍性に分けられます。
腫瘍性ポリープ
粘膜の細胞が増殖してできるもので、腺腫といわれる良性のものと腺がんといわれる悪性のものがあり、これらができる原因は現在のところわかっていません。
非腫瘍性ポリープ
コレステロールポリープのことで最も多くみられます。がんになることはありません。
症状
ポリープが癌化して周囲に播種や浸潤しない限り基本的には無症状です。
検査
基本は腹部超音波検査です。胆のうポリープをみつけて、詳細な検査が必要な場合は造影CT検査や、MRI、超音波内視鏡検査を行います。
治療
胆のうにできたポリープはほかの臓器のできたポリープと違ってポリープだけ切除するということができません。このため胆のうごと切除することになります。
- 手術適応になるポリープ
- 手術適応になるポリープは10mm以上のポリープ、裾野の広いポリープ、増大傾向にあるポリープ、超音波検査で悪性が疑われる場合などがあげられます。
大きさが10mmを超える胆のうポリープの 25%にはがんが認められるといわれています。
- 胆のうポリープの手術
- 胆のうポリープの手術は、腹腔鏡下胆のう摘出術もしくは開腹胆のう摘出術になります。
胆のうがんの可能性が極めて低い胆のうポリープの場合には腹腔鏡下胆嚢摘出術を行い、がんの可能性が高いと判断した場合は開腹での胆嚢摘出術を行います。
経過観察の必要性
胆のうポリープには良性と悪性のポリープがあります。良性か悪性かは様々な検査でもわからない場合は、手術を行って病理組織をみるまで診断できないことがあります。
胆のうポリープは見つけたら必ず手術をしなければいけないのですか?
胆のうポリープは見つけたら必ず手術をしなければならないというものではありません。
ポリープの大きさや、大きさの増大スピードなど、明らかに悪性である可能性が否定できない場合に手術を行います。
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