健康診断で指摘された、肝障害の精密検査、原因診断、B型肝炎、C型肝炎を含めた肝疾患の診断、治療をおこないます。
血液検査(腫瘍マーカー)、腹部エコーによる肝臓癌のチェック
*院長、副院長ともに肝臓専門医です
肝機能障害、B型慢性肝炎、C型慢性肝炎、アルコール性肝炎・肝障害、非アルコール性脂肪性肝炎、薬物性肝障害、自己免疫性肝疾患など 診療しています。
C型肝炎の治療
C型肝炎は「C型肝炎ウイルス(HCV)」に感染することで引き起こされます。
一度、HCVに感染すると約70%の方はが持続感染者となり、そのまま自覚症状のないまま病気が進行していきます。
しかし、放っておくと、慢性肝炎→肝硬変→肝がんと進行してしまうため、HCVに感染した場合、症状が無い状態から治療を開始することが望ましいです。
C型肝炎の治療は現在は直接作用型抗ウイルス薬の8~12週の短期間の内服治療となっており、インターフェロンフリーの治療が基本となっています。
インターフェロンを使用していた時代に比べると、著効率は非常に高く、副作用もほとんどなく、治療期間も短く患者さんの負担が軽減されています。
現在、マヴィレット配合錠もしくはエプクルーサ配合錠が主に使用されています。
マヴィレット配合錠では初回治療で99%、前治療歴ありで93%とほぼ全例で治癒します。
また治療歴がある場合や肝硬変の患者さんに対しても治療が可能です。通常は高額な医療となりますが、肝炎治療費助成が使えます(年収によって異なりますが月額1~2万円 程度)。
B型肝炎の治療
ウイルス量が多く、肝障害がある場合は治療対象になります。
治療は年齢や肝臓の数値、ウイルス量によってかわります。治療をしても完全にウイルスを排除するのが難しく、継続治療が必要となります。
ウイルス治療の開始後も、未感染の場合よりは発癌のリスクはありますので定期的な血液検査、腹部エコーでの発癌チェックが必要です。
内服治療でウイルス未検出が継続している状態や過去に感染して自然治癒した状態いずれでも体内にウイルスが体内に潜んでいます。
抗がん剤治療や自己免疫疾患の治療の際に免疫が抑制されると急に発症して肝機能が悪化し重篤な状態になることがありますので注意が必要です。
生活習慣病が原因の肝障害
近年増加しているのは、生活習慣病から起こる肝障害です。
肝障害があるまま時間が経過すると、慢性肝炎から肝硬変・肝癌に進展します。
お酒を全く飲まない方でも、知らないうちに脂肪沈着による肝障害から肝硬変・肝臓癌に進行してしまうことがあります。
なかでも炎症(ASTやALTなどの肝酵素の上昇)を伴う場合には非アルコール性脂肪性肝炎と呼ばれています。
肝障害がある場合はまず、肝臓専門医のいる医療機関を受診して原因を明らかにし、血液検査や腹部エコー検査などで適切なフォローをうける必要があります。
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